Oval Room/Blaze Foley

そんなに寒くないのに、風邪の気配。ちょうど引き始めで、熱はないけれど、頭が重いので1日中、家でおとなしくしていた。
昨日届いた荷物の中には、注文していたCDもあった。すでに故人のテキサスのSSW、Blaze Foleyの『Oval Room』と『Live At The Austin Outhouse』の2枚。この人のことを知ったのは、ほんの1週間前だった。mixiを通じて、間接的に色々教わっているお方の日記を拝見して興味を持ち、早速試聴して気に入った。それが、アルバムのタイトルにもなり、今日のタイトルにも使った曲だった。で、その場で注文してしまったというわけ。
普通、「oval room」というと、ホワイトハウスにある大統領執務室を指すけれど、まさかそんなことを歌っているのかな?と半信半疑で聴いてみたら、その通りだった。大統領を「お金持ちのためのビジネスマン」と言って、皮肉っている。♪He's a president, but I don't care〜♪と繰り返すフレーズからも、彼の立場がよくわかる。バイオを読むと、39歳という若さ(ジャケット写真では、もっと年上に見える)で、友人をかばって射殺されるまで、不遇な暮らしを続けていたらしい。ライナーには”Blaze never wrote a pop song in his life. Instead, he wrote songs that tell the truth.”とある。だからこそ、聴く者の心にストレートに響く。そして、もっと名の知れたミュージシャン達が彼を讃え、彼の曲を取り上げ、また、彼のことを歌にするのだろう。
CDは、2枚共、同じ日付&同じ場所のライヴの曲を中心にまとめられている。彼自身、決して恵まれた生活をしていたとはいえないのに、ライヴのカセットが1本売れるたびに、ホームレスのために1ドル寄付するつもりだったという。ところが、ライヴの4週間後に悲劇の最期を迎えたため、売り上げは葬儀の費用に回されることになった。そして、CD化された今、収益の20%がオースティンのホームレス・センターに寄付されると書かれていた。
『Oval Room』のCD化にあたっては、かつて彼のバックを務めたこともあり、信奉者でもあるというGurf Morlixがプロデュースに加担しているだけでなく、ギターやベースで音をかぶせているという熱の入れようだ。
2枚共、久々にCD Babyに注文したのだけれど、それなら、同様にそこで取り扱っているSteve Mannのアルバム(Janisとのセッションが含まれている)や、WZの最新トリビュート・アルバム『Hurry Home Early:The Songs of Warren Zevon』も一緒に注文すべきだった!と後悔している。深夜には、よく判断力が鈍ってしまう。