Salt Of The Earth/The Rolling Stones

昨日油断して出かけたのがマズかったのか、お昼過ぎから急に寒気がしてきた。引き始めでブロックしたはずの風邪が、完全に治ってていなかったらしい。そのため、予定していた外出をドタキャンする羽目になった。
こんな時こそチャイを作ろう!と思ったのに、先日のミルク切れに匹敵する問題が発生した。チャイを煮込むミルク・パンがない!引っ越しで、古いお鍋を全部捨ててしまい、手元にあるのは、パスタ鍋と大きめのお鍋だけ。これではうまくできない。こうして、新たに揃えなければならない物が、次々と出てくる。中華鍋もそう。フライパンで麻婆豆腐や焼きそばを作るのは、やりづらい。
ところで、昨日書いたMozartの誕生日のことが、今日もまたニュースでよく取り上げられていると思ったら、ちょうど今年で生誕250年らしい。各地で記念イヴェントが開かれ、「モーツァルト・マッチ」と「モーツァルト万年筆」まで発売されたという。でも、「モーツァルト饅頭」は、やっぱりないみたい(昨日から、なぜかこだわる)。
彼の生まれたザルツブルクといえば、「salz」の名が示す通り、塩の町として栄えていた。今は廃鉱となった塩鉱を、見学したことがある。『ゲゲゲの鬼太郎』のねずみ男か、『ビルとテッドの地獄旅行』の死神、あるいは中世の修道僧、はたまた、Zeppelinの4thアルバムの内ジャケットに描かれた魔法使いのような、全身を覆う黒っぽい上着(案の定、私は子供用)を手渡され、それを被ってトロッコに乗り、坑内を進んだ。まるで、アミューズメント・パークのようだった。出口近くになって、傾斜の急な滑り台のようなスロープを、相当な高さから1人ずつ滑り降りなければならなかった。高所恐怖症の私には、とうてい無理なことで、脇にある階段を、恐る恐る伝って降りた。そんな弱虫は他にはいず、何ともかっこ悪かった。それでも怖くてたまらず、絶対に下を見ないようにしながら降りた。今でも時々夢に見る。
タイトル・ソングは「塩」つながり。『Beggars Banquet』の最後に収録されている。「sugar」や「water」や「milk」や「honey」がタイトルにつく曲は多いのに、「salt」となると激減するのは無理もない。
私自身、これまで何度か書いているように、塩辛い物は大の苦手。生きていくのに欠かせない栄養素だといっても、食べ物の中に自然に含まれている物を摂るだけで充分。あえて、調味料として塩を加えることなんて、ほとんどない。ソルティ・ドッグのグラスの縁に添えられた塩さえ、半分もあればいいと思うほど・・・。