Buddy & Peggy Sue/Elliott Murphy

いくつかのメイリング・リストに加入していると、最新情報だけでなく、忘れかけていた事柄を思い出させてくれることがよくある。今回もそうだった。「The Day Music Died」という件名を見て、もしやと思ったら、案の定、Buddy Hollyの命日だった。1959年の今日、ツアー地に向かうために乗った彼の飛行機が墜落した。
彼を聴くようになったのは、それから20年以上経ってからだったけれど、ポップで覚えやすいメロディと、多くのミュージシャンに影響を与えた「しゃっくり唱法」とも言われる歌い方に、たちまち夢中になったものだった。また、ミュージシャンらしからぬ、あの黒ぶちメガネの容貌にも大いに惹きつけられた。この日記を書き始めてから2年近く経った現時点で、すでに15回以上、その名前が登場しているということからも、その贔屓度がよくわかる。
ちなみに、EMは今回のタイトル・ソング以外にも、人名をタイトルにした曲を多く書いている。しかもそれが、よくありがちな、自分の恋人の名前ではなく、なぜか歴史上の人物や有名人の名であることが多い。これについては、70年代から気になっていた。そう思うのは、私だけではないらしい。以前、彼の曲に登場する人物名をリストアップしたサイトを見つけた時には、思わず顔がほころんだ。早速ブックマークしたのに、昨年のPCの故障のせいで、全部消えてしまった上、今検索し直しても、見つからないのは残念でたまらない。
EMはまた、『Every Day Is A Holly Day』という、Buddy Hollyのトリビュート・アルバムにも参加している。Buddyのトリビュート・アルバムといえば、参加メンバーが豪華な『Not Fade Away』の方がよく知られていて、実は私もそちらの方しか聴いたことがなかった。ところが、今、この日記を書くにあたって、前者を再検索してみると、以前は入手しづらかったものが、中古品ながら手頃な価格で手に入ることがわかり、早速注文した。EMだけでなく、Chris Speddingなどの名前も見える。
さらに、EMは、旧友でもあり、今も親交のあるBruce Springsteenや、Tom Pettyのトリビュートにも参加しているけれど、これらもまた未聴というのは、ファンの風上にも置けないな、と反省している。ちなみに、後者は、スペインのアーティストが中心のアルバムでもあり、興味本位という点からも聴いてみたい。何しろ、スペイン人アーティストによるトリビュートといえば、Jackson Browneのカヴァー・アルバムの前例があり、その時、大いにカルチャー・ショックを受けたのを思い出したから。