Nirvana/Robert Plant

午前中、遠方の母に代わって、先祖のお墓の総本山に向かった。地下鉄とバスを乗り継いで約1時間。引っ越したおかげでずいぶん近くなった。聞くところによると、今年の大河ドラマの主人公が眠るという、それなりに歴史あるお寺だというのに、派手さはないので知名度が今ひとつ。広い敷地内の建物の維持に苦労しているらしい。その中の1つで、何十年も前から計画されていた涅槃堂がようやく改築され、その落慶法要とやらに参列・・・なんて書くと、さぞかし大げさなものに聞こえるけれど、実際は、普段着で気軽に参加できる程度のものだった。でなきゃ、形式ばったことや堅苦しいことが苦手な私が、わざわざ参加するわけがない。そもそも、最大の参加理由は「精進料理が食べられるから」という、実に不謹慎なものだった。毎年4月に行なわれる合同法要でも精進料理が出されるけれど、それは文字通り、一汁二菜の質素なもの。今回はその何倍もの種類があり、しかもお酒まで出たので驚いた。結局、満腹状態は夕食時まで続いたほどだった。
その後、市内中心部まで出て、予定外の猟盤を開始した。まず最初のお店でSumnerのアナログ盤を発見!Sumner本人にはさほど関心はないものの、<a href="http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=435022&log=20051004">以前</a>ふれたような理由に加え、安さ(\500)も手伝って思わずゲット。そして2軒目の店内をひと通り回り、最後にサントラ・コーナーに眼を遣った。どこに行っても必ずそのコーナーをチェックするのは、ある1枚のサントラのため。どうせ今日も見つからないだろうと、半ばあきらめかけた数秒後、思わず歓声を上げた。探し続けていた『並木家の人々』が眼の前にあった。これは、『パ・テ・オ』『逃亡者』と並び、Nicky Hopkinsが手がけた通称「フジTV三部作」と言われるものの1つ。残りの2枚はどうにか入手していたものの、これだけはなかなか見つからず、悔しい思いをしていた。それがたった\270で手に入るなんて!
内容そのものは、それまでの作品と比べると、ずっとリラックスして、物足りないものだということはわかっている。それでも、晩年の彼と日本とのつながりの証とも言える作品の1つなので、どうしても手に入れておきたかった。それがようやく実現したのだから、私がいかに狂喜したか推して量るべし。
と言いながら、タイトル・ソングはNickyではなくて、「涅槃(nirvana)」つながりでPercy。何しろ、涅槃堂の落慶法要に行った帰りに、こんな幸運をゲットしたのだから、まさにそのご利益?