Requiem For Cortez/Chris Laterzo

注文していたCDが立て続けに届いた。Greg Khinの『Mutiny』とAnanda Shankarの『A Life In Music』。いずれも、日頃お世話になっているネット上の知り合いの方の日記を拝見して興味を持ち、即、注文してしまった代物。前者は、私がベイエリアに住んでいた頃、バンドのライヴの告知をよく見かけたものの、ポップ色が濃い気がしてさほど興味が引かれず、結局、1度も行かずじまいだった。ところが、今回購入したソロ・アルバムで、何と、Elliott Murphy(偶然にも、本日がバースデイ!)の「Anastasia」をカヴァーしている上、「Not Fade Away〜Mona」のメドレーも取り上げられているというので、これはもう無視するわけにはいかなかった。試聴してみると、思いのほかハスキーなヴォーカルが悪くなかったし・・・。
後者は、あのRavi Shankarの甥のシタール奏者。管楽器はニガテだけれど、弦楽器といえば、ブズーキやこのシタールに至るまで、そのほとんど全てが好きな上、インド音楽もお気に入りなので、これまた聴いてみずにはいられなかった。
にもかかわらず、今日の午後、ずっと聴いていたのはChris Laterzoの『American River』『WaterKing』『Driftwood』という3枚のアルバム。これもまた、ネット仲間(ネット内外全ての知人の中で最年少!)の日記で、「Neil Youngのフォロワー」として紹介されているのを見て初めて知り、すぐに入手したのが数週間前のこと。なのに、ミニコンポが壊れていたことも影響し、その時は、軽く聴き流しただけだった。今頃、3枚立て続けに聴いてみたら、若手のSSWにもかかわらず、70年代のNeilを彷彿とさせる曲が多く、実に聴き心地が良い。
ジャケットや、中の写真を見ただけで、そのポーズといい、ファッションといい、Neilをかなり意識している(というより、Neilに対する憧憬や敬意さえ感じられる?)のがよくわかり、思わずニタリ!としてしまう。そして、いざ聴き始めると、意識的なのか無意識なのかわからないけれど、「あれ?どこかで聴いたことがあるような・・・」と思わずにはいられないほど、耳に馴染んだメロディが流れてくる。でも、それが全然不快ではない。
まだじっくり聴いてはいないけれど、これまで聴いた限りでは、歌詞までも、明らかにNeilの影響を受けたに違いないと思われるものが少なくなさそうだ。今日のタイトル・ソングを見ただけでも、「Cortez The Killer」を意識しているのがよくわかる。
このように、いたるところにNeilテイストが感じられる人だけれど、単なる真似事では終わっていない。