Never Argue With A German If You're Tired/JA

昨日のElliott Murphyのバースデイには、あえて彼の話題にはふれず、他の話を進めた。それなのに、<a href="http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=435022&log=20050317">昨年</a>に引き続き、本日バースデイのPaul Kantnerについて書くのは、彼をえこひいきしているからではなく、たまたま、ちょっとした話題を見つけたから。
いつも利用している2400 FultonのMLで、最近、Jormaがゲスト出演したDavid Brombergのライヴ・レヴューが紹介されていた。長い記事は、概ね、2人に好意的なものだった。その中に、Jormaのヴォーカルが、70〜80年代よりずっとよくなったという記述もあった。口の中でもごもご歌っていた過去とは違い、今は、ずっとはっきり、力強く歌っている。確かにこれは、90年代以降、私自身も感じていたし、他の多くのファンも認めるところだった(ただし、個人的に言わせていただくと、私は、投げやりで、モゴモゴ&ねちゃねちゃとした昔のヴォーカル・スタイルの方が、ずっと色っぽく、かつ、悩ましく聞こえるので好き!)。ところが、その投稿に対し、Paulがいきなり「Jormaはうまくなんか歌えない。これまでもそうだったし、今後も、絶対に歌えっこない!」と反論した。それどころか、あまり大っぴらにできないような差別用語を並べて、こきおろしている。昨年の日記では、自分を抑えられないこの幼稚さ(私も、他人のことはあまり言えないのだけど)が、彼の魅力でもあると書いたけれど、ここまでくると、ちょっと閉口せざるをえない。
とにかく、PaulはJormaのこととなると、ついムキになって言い過ぎてしまうようだ。一方のJormaといえば、すっかり老成して、冷静に過去を受け止めているというのに・・・。
ちなみに、Grace Slickがでたらめ(彼女自身がそう語っている)なドイツ語で歌う今日のタイトル・ソングの「ドイツ人」とは、当然のことながら、ドイツ系のPaulのことと思われる。ただし、内容は、彼女自身の自動車事故を歌ったもの。なお、後年明らかになった事故の原因は、酔っ払った(?)JormaとGraceのカー・チェイスごっこだというのだから、シャレにならない。
古い話が出たついでに、もう1つ。60年代、ベイエリアカウンターカルチャーの担い手の1つがフリー・ペイパーだった。中でも有名なのが『The San Francisco Oracle』と『Berkeley Barb』。前者が、今頃CD-ROM化されて入手可能らしい。現物を見たことがないので、興味が引かれる。一方、後者は、私が初めて渡米した頃には、すでに普通の地域情報誌と化していた。