East West/The Paul Butterfield Blues Band

先週末から続いていた寒さのせいで、ずっと鼻がグスグスしていた。
寝込むほどではないけれど、身体の奥から冷気が噴き出しているのではないかと勘ぐりたくなるような悪寒にも襲われていた。そのため、ほとんど家にこもっていたけれど、ようやく春らしい陽気になるという天気予報を信じ、朝から洗濯して、午後には外に出た。
確かに昨日までとはうって変わって気持ちがいい。大きな通りに出て、そこからひたすら東に向かって、一直線に自転車を走らせた。特に意味もなく。
先月、同じコースを初めて辿った時はまだ冬の真っ最中で、震えながらペダルをこいだ。それに比べると、今日は断然快適!途中、昔ながらの畑もちらほらと残っていて、菜の花が眼に留まる。これまでの私なら、その鮮やかな黄色から、春の爽やかさを感じ取るだけだったのに、今年はまず、食欲がそそられる。
というのも、これまでスーパーの店頭で眺めているだけだった菜の花を初めて購入し、まずは、おひたしを作ってみたら、これがなかなかいけるので、つい先日は、さらに白和えにもチャレンジしてみたばかり。こんなわけで、菜の花を眼の前にしても、眼で楽しむより、舌で味わいたくなってしまう。そもそも、元来、野菜には眼がなかったけれど、どちらかといえば、ゴーヤやパクチーといった、ちょっとクセのあるものを特に好んでいた。ところが、引っ越してきてからは、地場産の野菜が豊富に店頭に並ぶことが多いせいか、どれもこれも、いかにもおいしそうで、つい必要以上に買ってしまう。菜の花もその中の1つだった。また、もう何年も買ったことがなかった春キャベツのおいしさを再認識したのも、つい最近のこと。それ以来、眼につくたびに手が出てしまう。
話は脱線した。結局、東西一直線の自転車の旅は、寄り道をしたとはいえ往復たっぷり2時間、恐らくは7〜8kmの道のりを走ったものと思われる。
家に着く頃には、途中で買い求めた食べ物が、カゴからあふれ出していた。
心身共にいい気分で、これで体調も万全、と安心したのも束の間。部屋に入ってしばらくすると、また寒気がしてきた。花粉症でもないのに、鼻水も出てきた。完全に治りきっていないのに、陽気に誘われて、調子に乗って2時間も彷徨っていたのが間違いだった。これはまずい。まもなく、また仕事モードに入るので、体調を整えておかなければばらないし、日記もどんどんたまっているというのに・・・。
再び戻ってきた脱力感や倦怠感に、どうしても打ち勝つことができず、困った状態でこれを書いている。