Winterlong/Neil Young

今日は久しぶりに、ちょっと熱を入れて大相撲中継を見た。
朝青龍白鵬が優勝争いが、千秋楽まで続いていた。ご存知の通り、2人はモンゴル出身の横綱と関脇。特にどちらのファンでもないけれど、同じ力士ばかり優勝し続けると、面白みがなくなってしまう。ここ1〜2年の朝青龍だけでなく、その前の貴乃花、さらにその前の千代の富士などの場合も、同じように感じていた。これは相撲に限ったことではない。F1だって同じこと。2年前までの、驚異的なMichael Schumacherフェラーリ天下のおかげで、私のF1熱はやや冷めてしまった。Schumacherは好きでも嫌いでもないけれど、あんな風に常勝すると、少し引いてしまう(幸いにも、その後若手が台頭してきたので、また面白くなってきた)。
というわけで、ここでも、白鵬の優勝を密かに望んでいたのだけれど、よく見ると、すんなり白鵬に勝ってもらうのはちょっと困る対戦相手だった。というのは、相手は7勝7敗の魁皇で、白鵬がここで勝つと、魁皇が負け越して大関陥落してしまう。それはマズい。実は、自分でもよくわからないのだけれど、ここ数年、幕内力士で一番のお気に入りが魁皇だから。といっても、相撲熱は冷めているので、必死で見ているわけでなく、たまたま眼に入った時に、さりげなく応援する程度。基本的にソップ(やせ&筋肉質)型力士が好きな私だけれど、この魁皇は決してソップ型とは言えない。だからといって、苦手なアンコ型でもなく、とにかくがっしりと大きいせいか、「ふてぶてしい形相」と言われることが多い。でも、それは大きな誤り。あの表情から、どこか気弱そうな部分が、そこはかと伝わってくるからこそ、気になるんだと思う。もちろん、その弱さは勝負師としては失格だろう。だからこそ、あんなに恵まれた体格をしていながら、大関でずっと足踏みを続けているんだろう(そこがまたいい!と言うのは失礼?)。
まあ、そんなわけで、ここで白鵬魁皇に破れ、その後、朝青龍も負けて、2敗同志の両者が決定戦を行い、最終的に白鵬が優勝!というのが私の勝手な希望だった。で、決定戦まではその通り進んだ。でも、甘い考えが通じたのはそこまで。結局、決定戦に強い朝青龍が優勝。まあ、仕方がない。まずは、魁皇が陥落しなかったことを喜ぼう。それに、白鵬大関昇進も間違いないし、十両ではエストニア出身の把留都が40数年ぶりの全勝優勝を果たした。そして、あえて名前を明かさないけれど、十両と幕下でお気に入りの力士も見つかった。私の中で、相撲熱が少し戻ってきたかもしれない。