Bad Junky Blues/佐藤博

一昨日はエアコン(暖房)が必要だったし、今朝も少しひんやりしていたのに、午後になると気温はぐんぐん上がり、ついに20℃を突破した。そろそろ、本気で衣替えが必要となった。他にも色々とある雑用に、今日こそ取りかかろう!という出鼻をくじくかのように、お昼頃母から電話。父の相続関係の書類に不備があったとのこと。10日ほど前に、母と私と妹と弟の4人で合流して、直接印鑑を押したのに、裏面に割り印するのを忘れていたことに、今頃気付いたらしい。
提出の締め切りが今月中だというので、週末に母がまたやって来るということを、勤務中の妹と弟に連絡したら、2人共都合が悪いという返事。結局、私が取次ぎ役になって代替案がまとまったけれど、それに要したのは、なんと3時間!まったくもう、1年半も前に亡くなった父の相続関係の書類が、今もなお次々と出てくるなんて、面倒臭くてたまらない。といっても、これまでにも書いた通り、もめごとなんて何もない。あるのは、やたらと手続きが不便な書類の山だけ。祖父母や曾祖父母の代に遡って、名義を書き換えなければならないものまであるのだから。
そんなわけで、買い物に出かけるのが遅くなった。夕刻が近づいても、外は室内よりさらに暖かく、厚手のジャケットを羽織って出たのを後悔した。
そして、今日もまた、止まることのない「葉っぱ中毒」の発作が出て、おいしそうな水菜に、つい手が延びた(それでも、からし菜と日の菜とはたけ菜にまで延びそうな手を、必死で引っ込めた)。元々野菜は何でも大好きだったけれど、最近は、それが病的なまでに強まり、特に葉っぱもののジャンキーと化している。思い返してみると、今年、突然、春キャベツに夢中になったのが始まりだった。その次は菜の花。それらを見かけるたびに、衝動を抑えることができず、一時は、冷蔵庫の中がキャベツだらけになった。そのシーズンがそろそろ終わり始めた今は、水菜、壬生菜、青梗菜、小松菜などを、狂ったように買いあさっている。そのまま生で食べてシャキシャキ感を味わったり、おひたしにしたり、「しらす」や「いかなご」と炒めたり・・・。同時に、キャベツの酢漬けにもハマってしまい、大量に作り置きしてバリバリ食べている。こんなもので、ナチュラル・ハイになれるのだから、実に単純というか、幸せ者というか・・・。
ところが、帰宅すると、そんなささやかな幸福感を打ち砕く、悪夢のような郵便物が届いていた。実家の市から固定資産税の通知。え?何これ?なんで30万近く払わなきゃならないの???