It's Only Rock 'N Roll (But I Like It)/RS

引越して早や5ヶ月。駅や郵便局、銀行から遠いことと、部屋数が減ったことを除けば、ほぼ満足していた。「いた」と過去形になっているのは、今頃、重大問題が発生したから。
数週間前から、窓のすぐ下から恐怖の鳴き声が聞こえてくる。まさか、「やつら」が階下の生垣に潜んでいるのでは?と思うと、生きた心地がしない。恐る恐る窓を開けてチェックすると、不幸中の幸いで、真下ではなく、道路を挟んで向かいの家の庭から聞こえてくるようだった。最悪の事態は避けられたけれど、まだ油断は禁物。特に、これからの季節は、最善の注意を払わないといけない。そう思った矢先に、少し離れた数箇所からも、大合唱が響き渡ってきた。もしや、来てはいけない所に引越してきたということだろうか?
気分を変えよう。アメリカに注文していたCDが、今日届いた。注文後わずか5日で到着というのは、これまでで1、2を争う速さ。タイトルは『The Beverly Hillbillies』。Steve Earleの権威、Oさんに教えて頂くまで、93年に公開されたこの映画のサントラに、Steve、Nicky Hopkins、Joe Walshらが参加した「Honey Don't」が含まれているなんて、まったく知らなかった。それどころか、この曲のオリジナルが、Carl Perkinsだということすら知らなかったし、そんな大御所のアルバムを、未だ1枚も聴いたことがない(相変わらず、ザルのような私の知識)。
で、豪華布陣によるこのカヴァー・ヴァージョンは、実は私がR&R大好きということを差し引いても、文句なしに素晴らしい。去年、突然ハマってしまったSteveのダミ声ヴォーカルは相変わらずイロっぽいし、途中でフィーチャーされるNickyのキーボードとJoeのギターの絡みにもゾクゾクさせられる。気がついたら、この曲ばかり繰り返し聴いている。
ところで、この映画の元となった懐かしのTVドラマ・シリーズ『じゃじゃ馬億万長者』は、子供の頃よく見ていた。もちろん、モノクロTVで。オープニングで流れるバンジョーの音色が、訳もなく大好きだった。それは今も続いている。届いたサントラにも、よく似た(あるいは、当時のものと同じ?)「The Ballad Of Jed Clampett」という曲が入っていて、クレディットを見たら、バンジョーはBela Fleck。他にSam Bushなどの名前も見える。そういえば、彼らは、グラミー賞にもノミネートされたJormaの『Blue Country Heart』にゲスト参加していたけれど、第2弾が作られるという話は、どうなったんだろう?確か、レコーディングは、とっくに行なわれているはずなのだけど・・・。