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約半年ぶりに帰省。特に用があるわけではないけれど、ここ2年ほど、毎月帰っていたことを考えると、半年のブランクは大きい。
もちろん、急を要するわけではないものの、<a href="http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=435022&log=20060418">複雑で面倒な事柄</a>は、今も山積みされたまま。
それに加えて、市の道路拡張計画とやらで、実家周辺の区域が全部更地にされ、元の所有地の広さに応じて、改めてその近辺の土地が与えられ、そこに新たに家を建て直さなければならないという。たまたま、実家が駅前付近の便利な場所にあるというだけの理由で、そんな厄介な計画の犠牲になるなんて、実に腹立たしい。古くから存在する駅前周辺より、近年は、郊外の方がずっと発展していることを考えると、今さら、道路が拡張されたところで、ほとんど意味はない。こんな馬鹿げた計画は、父が健在の頃から進められていて、来年末には、いよいよ付近一帯の取り壊しにかかるという。この際、思い切ってそこを全部手放して、私や妹弟が帰省する時以外、ほとんど使っていない父の生家(実家からあるいて数分)に全面的に引越せば、合理的に片付くのではないかと思うけれど、それに対し、母は断固として反対する。たとえ、区画整理で少々位置がずれることになっても、元の家の周辺に新たに建て直すというのは、父の遺志でもあるため、母はどうしてもそれを継ぎたいらしい。その気持ちは、わからないでもないけれど、たとえそこに新居ができても、この後何年にもわたって、一体、誰が住むというのだろう?
また、その前に、実家の建物を解体する際、信じられないほど多い荷物の山を、一体、どうするつもりなんだろう?昨年末の私の引越し騒動の何百倍もあるに違いない作業のことを考えると、ゾッとするどころではすまない。
実は、物を捨てられないという私の困った性格は母譲りで、母ときたら、私以上に何でも捨てずに取ってある。それだけでなく、母が嫁いでくる前から、ずっと眠ったまま残っているものも多いはず。また、ひょっとすると、ここ20年ぐらい誰も中に入っていないと思われる、庭の奥にあるボロボロの蔵の中がどうなっているのか、想像すると怖くなる。
こういったことを考えると、ひどく気が重くなるけれど、帰省中は、なるべく深く考えないようにして、もっぱら、差し障りのない母の世間話の聞き役に徹することにしている。どうやら、それだけでも、帰省の意義があると母に言われるけれど、その程度のことで喜ばれるなんて、ちょっと申し訳ない。