Lady Luck/Kenny Loggins

白峯神宮というところに行ってきた。勘の鋭い人なら、すぐに「はは〜ん」と察知して、「そこまでするの?」と苦笑いするかもしれない。そう、そこは、蹴鞠の守護神が祀られているということで、Wカップの開幕当初から、頻繁にTVで紹介されていた神社。
実は、5月の初め頃、すでに1度そこを訪れていた。その時の目的は、藤の花の見物だった。あいにく、タイミングを計りそこね、すでに散っていたため、境内をろくに見学することもなく、すぐに引き返した。ところが、サッカーとのつながりを知った今、改めて出向いてみたくなった。もちろん目的は、目下佳境に入ったWカップで、贔屓ティーム、イタリアの優勝祈願!
今朝6時頃までイタリア対ウクライナの準々決勝戦をTV観戦した後、数時間仮眠しただけで眼が覚め、そのまま勢いに任せて自転車で向かった。この後またしばらくの間、天気が崩れるというので、わずかな晴れ間を逃すわけにはいかない。案の定、途中で霧雨がぱらついてきた。着くやいなや、お賽銭をあげて静かに祈った。何しろ、イタリアにとって、これからが正念場だから。ついでに、境内の写真を撮って、岐路についた。結局、家を出てから戻ってくるまで、所要時間は1時間ほど。思ったより遠かった。
これがまさに、にわかファン丸出しの行動であることを否定はしない。でも、サッカーを見始めたのは、Jリーグの発足当時からということだけは言っておく。その頃は、Jリーグの全ティームの選手と監督の名前を把握していた(この凝り方は、プロ野球や大相撲に熱中していた頃とまるで同じ)し、TVで放送される試合中継はほとんど見ていた。あの「ドーハの悲劇」のことだって、はっきり覚えている。それなのに、徐々に疎遠になったのは、多分、インターネットの利用頻度と大いに関係がありそうだ。ネットの接続環境が良くなればなるほど、長い間氷結していた音楽熱が、どんどん再燃するようになり、その逆に、サッカー熱は冷める一方となった。それでも、フランス大会のあたりから、4年に1度、つまり、Wカップの開催期間中だけは、思い出したかのように熱くなるのだから、やはりブームに乗りやすい「にわかファン」と言われても仕方がない。
前大会は、疑惑だらけですっきりしないまま終わってしまったけれど、今回は、試合が進むにつれて、自分がどんどん熱くなっていくのがよくわかる。
イタリアは、どうにかBest4までこぎつけた。ここまでくると、この勢いで、前大会の鬱憤を一気に晴らしてもらいたい。そう思うのは、私1人ではないはず。