The Song Of The Swamp/Leo Kottke

このところ、隔週ごとに大阪まで足を延ばしている。しかも、毎回、大雪を気にしながら・・・。
今日の行き先は、その名前に思わず反応せずにいられない「ベガーズ・バンケット」。普段は、輸入物のバイカーズ・グッズを扱うお店で、週末の夜には、小さなライヴハウスに姿を変えるという。今夜の出し物は、クニオ・キシダさんという日本人ギタリストのソロ・ライヴ。その名前は、去年あたりからちらほらと耳に入っていた。ヴィンテージ・ギター・ショップを経営しながら、自らもギターを弾き、Dickey BettsやChuck Leavell、Bonnie Bramlettらとも親交があるという、知る人ぞ知るギタリストで、マッスル・ショールズ・スタジオ録音のアルバムも出している。ぜひ1度、聴きたいと思っていた。
幸い、出かける頃に雪は小降りになり、大阪に着くと止んでいた。やっぱりツイている。
会場に向かう途中、前から気になっていたCDショップに立ち寄ると、なんと、Elliott Murphyのレアなシングル盤を発見!<a href="http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=435022&log=20050322">Gerry Lockran</a>のLPもあった。そして、会場でお目にかかるはずのGさんにも、ひと足早くバッタリ遭遇。二重、三重の驚きだった。
さて、初めて拝見するキシダさんは、「こんなに気さくなミュージシャンが存在するの?」と、思わず突っ込みを入れたくなるほどフレンドリーなお方。でも、いったんギターを手にすると、文字通り完全なソロ・ライヴにもかかわらず、聴き手を圧倒してしまうのはさすが!しかも、取り上げる曲といえば、オリジナルの他に、「Statesboro Blues」、「Little Wing」、「Crossroads Blues」といったお馴染みのものが多く、ますます親しみが沸いてくる。ギター・ヴァージョンの「A Song For You」まで聴けるとは、思いもしなかった。
途中、歌詞を忘れた時、「John Sebastianみたいだなあ・・・」と、自ら突込みを入れているのを、私が聞き漏らすわけがない。思わず、ニタニタ笑ってしまった。
休憩をはさんで3部構成で、最後は、観客も参加するセッション大会となり、前述のGさんのお見事なプレイも、初めて聴かせていただいた。結局、先月初めのChris Duarte&Bluestoneのライヴをしのぐ、4時間近い長丁場となった。最初から、家に帰れないことを覚悟しておいてよかった。そう思うと、気が楽になって、またまたPhoe〜beに立ち寄った。このところ、大阪に来るたびにお邪魔している。週末の常連さんのRさんにも、またお目にかかることができた。