Tomorrow Is A Long Time/Sandy Denny

明晩のResentmentsに備え、驚異の集中力で仕事を終えた。
本来なら、明日の夕方ギリギリに終わるはずだったのに、それでは、会場に着くのが開演後になるので、ここ数日間、必死だった。
これもすべて、Resentmentsのため!
考えてみると、Resentmentsを知ったのは、ふとしたことがきっかけだった。昨年5月に、それまでアルバムを聴いたこともないClare Muldaurのライヴの告知を見て、何となく興味をもって試聴してみたら、そのキュートなヴォーカルに夢中になった。それで、早速CDを入手して、ライヴにも行ってみたところ、小さな会場のステージと観客の一体感に感動し、招聘元のIさんが次に手がけるTroy Campbellのライヴも気になった。でも、あいにく関西公演は予定に含まれていなかった。
ところが、彼がかつて在籍していたバンド、Loose Diamondsのアルバムを、たまたま聴く機会に恵まれ、そこで、現在に至る思いがけない出会いがあった。そう、同じバンドのJud Newcombのヴォーカルに、Troy以上に惚れ込んでしまったというわけ。そのあたりのことについては、去年の日記にも何度か書いている。
タイミングというのは不思議なもので、その後まもなく、Judの来日が決まった。しかも、Troyの時と違って、関西公演もあるという。それなら見に行ける。そうして、ソロ・アルバムや、彼が参加したバンドのアルバムを、少しずつ集め始めた。その中に、Resentmentsも入っていた。そこでまた、Jon Dee Grahamに惚れ込み、彼のソロ・アルバムも聴いたり、Stephen Brutonのアルバムも買ったり・・・と、それまで、あまり馴染みのなかったミュージシャンを、芋づる式に聴き始めるようになった。
そして、今年の7月に早くもJudが再来日!それだけでなく、なんと、その直後に、Resentmentsまでやって来ることがわかり、大騒ぎすることになったというわけだった。
でも、私の場合、偶然が重なって、運良く、彼らを知ることができたけれど、売れる物にしか注目しない日本のマスコミで、彼らについて紹介されることは、多分、ないだろう。だから、今回も、せっかくのチャンスを逃す人が多いのかと思うと、気の毒と言うしかない。若いJudならまだしも、各方面で長いキャリアをもつStephen Brutonにいたっては、あまりにも過小評価されすぎていると思う。評論家の人たち、もっと何とかしてよ!と言いたい。Judにしても、Ian McLagan & The Bump Bandでも活躍しているのだから、もっと取り上げられてもいいはず!まったくもう、どこかおかしいんじゃないの?