The Revolution Starts Now/Steve Earle

昨夜、ちょっと不機嫌になるような出来事があり、手っ取り早く気分転換する方法を思いついてしばらくそれに耽っているうちに、イヤなことなんて吹き飛んだ。さて、その方法とはいたって簡単。「You Tube」でお気に入りのバンドの映像をチェックするだけ。
意外な物が次々に見つかるので、今では、多少のことでは驚かなくなったけれど、今回見つけたのは「キャ〜〜〜ッ!」と叫ぶに値する物だった。QMSの映像!しかも、「Mona」をやっている。おまけに、Cipollina、Nicky、Dinoの3人が揃っている、希少価値のある時期の物。ただし、喜ぶのはそれまで。まず、画質がひどい。そして、カメラ・アングルが最悪!Nickyのキーボードが聴こえても、姿はまったく映らない(まさに『Woodstock』の悪夢の再現)。メインで映るのは、Gary Duncanと、その両側のFreibergと、ギターを抱え、珍しくコーラスに徹しているDinoばかり。3人から離れて、ポツンと1人で弾いているCipollinaは、ほとんど無視されている。たまに映るのは、目当ての指使いではなく、背中や横顔ばかり。そのくせ、時々ドラムのGreg Elmoreのアップは映る。あんまりだ。
コメントを見たら、『Go Ride The Music』の一部だということがわかった。ああ、これがそうなんだ。噂に聞いていたけれど、どういうわけか、これまで1度も眼にする機会がなかった。
そりゃあ、画面にこだわらず、音を聴くだけでも臨場感は味わえるけれど、せっかく、貴重な時期の映像なのだから、もっと気の利いた、そして、センスのある映像を見たかった。
それからもう1つ、もっともっとレアな映像まで見つけた。最初は、ただのイメージ・フィルムだと思い、途中で止めようとした。何しろ、7分近い映像中、4分半までは、若者がボングでマリファナを吸ったり、飲食したりする、あまり意味のないパーティ・シーンで、BGMに「Babe I'm Gonna Leave You」が流れるだけ。ところが、次に「Codine」のイントロが流れ、場面が一転!ほとんど照明のない場所だけれど、ライヴ・ハウスのシーンだということがわかる。「こ、これは一体、何?」興奮しながら、文字通り「目を皿にして」画面を追った。あいにく、ステージはほとんど映らず、かろうじて認知できたのは、ベースを置いて、タンバリン片手にヴォーカルをとるFreibergだけ。う〜ん、若い頃から老け顔で、華がなさすぎる。結局、『Revolution』(68年)という映画の1シーンと判明した。QMSがサントラに使われていることは知っていたけれど、演奏シーンまであるというのは、初めて知った。