Small Town Talk/Rick Danko

月初めに注文していた本が、今頃届いた。タイトルは『小さな町の小さなライブハウスから』。片山明さんという方のウッドストックでの3年間の暮らしが綴られているというのだから、興味が沸かないわけがない。じっくり読むのは夜までお頂けにするけれど、今、ざっと眼を通してみただけでも、思わず「おおっ!」や「え〜っ!」を、数回連発してしまった。
といっても、メイン・テーマよりも、つい、どうでもよさそうな、余計な部分に眼が行きがちなのはいつものことだけれど。
まず、今回初めて知って驚いたのは、Rory Blockが、Stefan Grossmanの元奥さんだったという事実。2人共、大好きなアーティストで、Roryに関しては、CDだけでなくDVDも持っていて、この日記でも何度か取り上げている。Stefanに至っては、John Renbournとのジョイント・ライヴを見に行ったことさえある。なのに、2人のつながりのことをまったく知らなかっただなんて、大マヌケもいいところ。
さらに驚いたのは、故池田満寿夫氏の元恋人で、中国系アメリカ人画家Li-lanが、何と、無名時代のMaria Muldaurと共同生活をしていたということ。「へ〜え!」と何度も叫びたくなるような、意外なつながり。
Tom Pachecoのインタヴューで、彼がマウント・トレンパーに7年も住んでいたというコメントには、思わずニタリとさせられた。忘れもしないその地名!87年にJormaがソロで来日した時、教えてくれた当時の住所が、まさにそこだった。初めて耳にする地名だったので地図で調べたら、ウッドストックやベアズヴィルからそう遠くはない所。「なるほどね」と思い、それ以来ずっと記憶に残っていた。
さらに、パラパラとめくりながら眼に留まったのは、最後の方で紹介されている「タウン・クライヤー・カフェ」というお店。そこにこれまで出演したとされる人たちの名前を見ているだけで、声にはならない声が漏れてしまう。有名どころはもちろんのこと、日本ではほとんど話題に上がることもないRoy Bookbinderの名前まで出ている。早速、お店のサイトを覗いてみると、今後のラインナップにニンマリ。Steve Earleの妹、Staceyの名前も見つけた。また、大晦日には、Debbie Daviesも出るという。
そして、とどめを刺されるかのように最後に仰天したのは、店主のポートレイト撮影者の名前を見た時だった。な、なんと、私の本名と同じ女性名!めったに見かけるものではないのに、こんなところで偶然眼にするなんて・・・。これもまた、私がよく言いたがる「シンクロニシティ」っていうやつ?