World Without Love/Peter & Gordon

普段、サボり癖がついているので、たまに仕事が忙しくなるとあたふた・・・というお決まりのワンパターンに今回も陥っている。それでも、今日から少しだけ中休みで、朝から洗濯したり、歯の定期健診に出かけたり・・・。そして、残りの時間は頂き物のDVD観賞三昧。何と一気に4枚も!
その中で、BBCで放映された『Hotel California : From The Byrds To The Eagles』というLAのロック・シーン史をまとめたドキュメンタリーは、噂に聞いていた通り、突っ込みどころが満載だった。David Crosbyがキー・パーソンとなって、インタヴューに答えながら番組が進んでいく。他にも何人かのミュージシャンや、音楽業界関係者のコメントが盛り込まれている。ほとんどが既知のエピソードとはいえ、それを語る人々の過去と現在の姿の変貌ぶりに驚いたりするだけでも、私のようなミーハーには、充分楽しいことだった。たとえば、Peter Asher。Peter & Gordon時代をリアルタイムで知らない私は、敏腕プロデューサーとしてその名を馳せ始めたとたん、本職の技量よりも、まず、その容姿に惹かれてしまったというミーハー・ファンだった。だからこそ、その尋常ではない老けぶりは、ちょっとしたショックだった(Andrew GoldやNed Dohenyが、過去の面影もないほど太った姿を見せたところで、私には何の意味もないのだけれど)。
また、特に目立った特徴もない女性が登場し、うっかり見過ごしそうになる寸前に、Pamela Des Barresというクレジットを見て思わず眼を留めた。数年前に彼女の自伝『I'm With The Band(邦題:伝説のグルーピー)』を偶然見つけ、興味本位で読んで、その名前だけは記憶していた。その名の通り、SilverheadのMichael Des Barresの元夫人。ティーンエイジャーの頃は、GTO'sのメンバーとしてFrank Zappaのお気に入りで、デビュー間もない頃のChris Hillmanを本気で追いかけ、後に、Don Johnson(『刑事ナッシュ』&『マイアミ・バイス』)を、Melanie Griffithと奪い合うという派手な経歴の持ち主。また、その場限りの付き合いなら、もっと大物の名前がいくつも挙がっていた。そんな人がさらっと登場し、差し障りのないコメントをするのは不自然な気がした。せっかく、よくできたドキュメンタリー番組なのだし、たいしたことをしゃべっていないのだから、あえて彼女を出す必要はなかったと思う。
そんなことより、個人的な希望を言わせてもらうとすれば、David Crosbyの幅広い人脈を利用して、今度はベイエリアに場面を移し、同じような番組をぜひ作ってもらいたい。