By The Rivers of Babylon/Jorma Kaukonen

昨日の日記に1箇所だけウソを書いた。「10回以上繰り返し聴いている」という部分。厳密に言うと、6回か7回だった。でも、今日もまた飽きずに聴き続けているので、現時点で通算15回ぐらいになっているのは確実。
それから、1箇所大きなミスがあったので、こっそり訂正しておいた。
ついでに、昨日書ききれなかったことを付け加えようと思う。
裏ジャケットの曲目リストを見てまず気づくのは、1曲目の「Heart Temporary」が「Overture」、つまり「序章」となっていて、2〜7曲目までが「第1章」、8〜14曲目が「第2章」と区分けされていること。Jormaのアルバムで、こういう試みは珍しい。こういったことからも、このアルバムが1つのテーマの下に作られているというのがはっきりわかる。また、私の苦手なストリングスが効果的に使われているだけでなく、さらに苦手な管楽器も用いられている。それなのに、何の拒絶反応もなく受け入れられるのは、「Fur Peace Rag」のクラリネット、「Late Breaking News」のソプラノ・サックスように、それぞれ単独でイヤミなく用いられているからだろう。おかげで、どこかノスタルジックなムードの漂う曲に仕上がっている。
また、Lightnin' Hopkinsの「Come Back Baby」は、これまでさまざまな機会に何度も耳にしたJormaによるカヴァー・ヴァージョンの数々とは違って、ブルーズ色を前面に押し出すのではなく、このアルバムによく似合った味付けがされている。
彼自身の手によるライナーノーツには、ベイエリアにやってきたばかりの頃についてもふれられている。Janis Joplinのバックを務めていたというエピソードはすでに有名だけれど、彼女と決別して、JAに加入するまでソロ・アーティストの道を歩むことになったきっかけは、ある夜予定されていたライヴに、Janisが姿を見せなかったからだなんて・・・。それにしても、彼女の名を終始「Janice」と綴っているのは、一体なぜ?
また、感謝の辞を述べる項目では、両親を筆頭に、まだ幼い元隠し子Zachや、奥さんのVanessa、そして半世紀にわたる心の友Jack Casadyなどと共に、Ian Buchananの名前もクレジットされている。彼については、この日記でも<a href="http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=435022&log=20050606">何度か</a>ふれているけれど、このアルバムの中でも重要なポイントとなっているRev.Gary Davisを教えてくれた人物として、今も特別な思いを抱いているということだろうか?
なお、今回のタイトル・ソングについては、結局、少しも語れなかったけれど、このカヴァーも素晴らしい。