HaveYouSeenTheSaucers/Jefferson Airplane

話のかみ合わない人とどれだけ長くしゃべっても、歩み寄りがあるどころか、話せば話すほど、新たなストレスが生じるばかり。昨夜がまさにそうだった。結局、4時間半近くも無駄にしてしまい、寝たのは朝の5時前だった。そんな不毛な長電話のせいで、朝の目覚めも最悪だった。お昼前まで寝ていたのに頭はスッキリせず、結局、1日を棒に振ってしまうことになりそうだ。貴重な時間を返してほしい。
と、いつになく(?)怒りモードでスタートしたついでに、イヤな話題をもう1つ。
昨夜、ウンザリするようなニュースが入ってきた。3/23付け『サンフランシスコ・クロニクル』紙の記事によると、Paul Kantnerが、元マネージャー、Bill ThompsonとGrace Slickに訴えられているという。訴訟内容は、1985年に彼が「Jefferson Starship(以下「JS」)」というバンド名を、8万ドルと引換えに放棄し、以後、Graceの許可なしに「JS」として活動したり、「Jefferson」や「Airplane」という名称を一切用いないということで合意したにもかかわらず、今もなお「無断使用」しているというものだった。
ところが、Paul側の弁明によると、彼はここ15年以上にわたり、「JS」の名の下で活動をしているのに、今頃になって訴えられるのはおかしいという。確かにそうかもしれない。
一方、BillやGraceに言わせると、これまでは、小さな会場で小規模な活動しかしていなかったので見逃していたという。ところが、今年1月に、マイクロソフト(以下「MS」)社が、Windows Vistaのプロモーションの一環として、JSを採用することをPaulと契約したことで、話が厄介な方向に進んでいる。BillやGraceは、Paulにその名称の所有権はないのだから、75万ドルを超えるといわれる契約金は、当然、JS名称の保有者である自分達の管理下にあると訴えている。
そういえば、2月初めにシスコで行なわれたJSのフリー・ライヴの映像を思い出した。その時、ステージの背景に、MS社のロゴがデカデカと出ていたのを不思議に思ったものだった。さらに、今月、テキサス州オースティンで開かれた恒例の「SXSW」出演者の中にJSの名を見つけ、意外に思っていたけれど、これもまた、MS社が全面的にバックアップしているものだった(ちなみに、<a href="http://www.skysurprise.com/">こんな提携サイト</a>まで作られている)。
昔から、外部とのもめごとや、お家騒動の多いJA/JSだけれど、ここまでくると、もういいかげんにしてほしい。タイトル・ソングは、今や、「Have You Seen The Lawyers」とまで、皮肉られるようになっている。