Maggie's Farm/Hot Tuna with BobWeir&MariaM.

昨夜、運良く『Newport Folk Festival 1963〜1966』を見ることができた。すでにDVD化されていることはおろか、詳細ラインナップすら知らず、Dylanが見られるだけで充分!という軽い気持ちだった。ところが、出演者名が最初にズラッと出たのを見たとたん、姿勢を正した。90分程度の放送時間では、1組あたりの時間があっという間だということが、容易に想像できたから。そうなると、どこに誰が登場するのか、ほんの一瞬たりとも見逃すわけにはいかない。
そう思いながら見始めたものの、PP&MやJoan Baezの出番がやたらと多い。時代的にも、また、フォーク・フェスティヴァルという性質上、それは仕方のないことだろう。けれども、彼らに割かれる時間が多すぎて、名前は挙がっていても画面に登場しない人たちもいるのではないかという不安にかられた。
目当ては、DylanやPaul Butterfield Blues Band、それにMissisippi John HurtやHowlin' Wolfといった予期せぬブルーズ・メンの面々はもちろんのこと、DonovanやBuffy Sainte-Marieも気になった。でも、もしカットされるとすれば、Buffyあたりだろうなと、半ばあきらめていた。
幸い、それは心配無用だった。しかも、一番聴きたかった「Codine」の本家本元ヴァージョンが聴けたので、思わず声を上げた。
私はこの曲のQMSヴァージョンが病的なまでに大好きで、いつ聴いても、首筋と背中に鈍重な衝撃を受けて、床の上をのたうち回っているような気分になってしまう。でも、それは決して不快なものではなく、「ナチュラル・ハイ」に近い。この曲自体、ドラッグ・ソングだけれど、完全にシラフの状態で聴いている私まで、そんな気分になってしまうのだから恐るべし。
QMS以外に、Donovan(取り上げるきっかけになったのは、この時、Buffyのオリジナルを生聴きしたから?)、<a href="http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=435022&log=20050326">Gram Parsons</a>、Charlatans、Manなどもカヴァーしている。でも、この曲の真髄を味わえるのは、作者Buffyには申し訳ないけれど、やはり、QMSの重苦しいヴァージョン!
おっと、本題から大きく逸れてしまった。
Dylanは、Paul Butterfiled Blues Bandを従えて「Maggie's Farm」を披露し、大いに物議を醸すことになった。この曲を初めて聴いたのは、Rolling Thunder Revueのヴァージョンだったので、後にオリジナル・ヴァージョンを聴いた時は驚いた。でも、そっちの方がずっと好きだし、この時のブルージーなライヴ・ヴァージョンも、同じくらい気に入った。